2/14日のバレンタイン、バフェットのバークシャー・ハサウェイの2018年末時点の最新のポートフォリオが公開されました。
ひめは2018年9月末からの保有株の変化について、JPモルガン・チェース(JPM)の買増しは予想していました。JPMはもともとバフェット個人が2012年から買っていて、最近も以下のとおり発言しており、かなりの熱の上げようだったからです。
「(私とJPMのCEO・ジェイミー・ダイモンは)お互いに尊敬している」
「銀行業界についての知見を得るために、ジェイミー・ダイモンの株主への手紙を読んでいる」
「JPMへもっと早く投資していなかったことを後悔している」
また、バフェットの補佐役トッド・コームは2016年よりJPMの補佐役を務めており、両社の関係性は深まっています。
(´-`).。oO(バフェットはトッド・コームを通じて銀行業界の内情が丸わかりですね。個人投資家には到底マネできないチート技。
一番の衝撃
最大の衝撃は、AAPLの持株数が2.525億株から2.496億株へと▲1.14%減少したことでした。下がったらたくさん買えるからうれしいって言っていたのに、もう人間不信になりそうです。相変わらず老獪ですね。
もっとも、バフェットがAAPLに弱気になったと考えるのは早計だと思います。この点について、米サイト“9tomac”は、過去にバフェットが「持株数のわずかな変化は考えが変わったというより自社株買いのためであることもある」と発言していたことに言及しています。個人的には、バークシャーは2018年から会計基準の変更により保有上場株の時価変動を損益処理する必要(PLに影響)があるため、この間大きく下落していた同社株のポジションを調整した可能性があるとみています。
いずれにせよ、現時点でアップルホルダーは心配する必要はないでしょう。マーケットもこれを大きな売材料としてみておらず、バレンタイン翌日のAAPLの株価は前日比▲0.22%の下落に止まりました。
その他銀行株の買増し
前述のJPM(保有株数9月末比+40.5%)ほどではありませんが、バフェットは積極的に銀行株の買増しを続けています。
- バンク・オブ・アメリカ(BAC):同+2.2%
- USバンコープ(USB):同+3.5%
- バンク・オブ・ニューヨークメロン(BK):同+4.0%
- PNCフィナンシャル・サービシズ・グループ(PNC):同+35.7%
このうち、PNCの増加率が高くなっていますが、PNCはUSBと同じ大手地銀で9月末から登場した銘柄です。ここまで銀行株買い意欲が旺盛なのに、バフェットに買われないシティグループ(C)は一体何かあるのでしょうか。
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バークシャーは規制対応のため、銀行株の持株比率を10%未満に抑えないといけないことから、これ以上の銀行株の買い増し余地が乏しくなってきていることについて紹介しました。なお、12月末でもWFCの保有株数は▲3.5%減少していました。

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