ハワード・マークス著「投資で一番大切な20の教え」はバリュー投資家必読の書!

米株投資家ひめです。

新型コロナウイルス感染症により、自宅待機となり、自宅で過ごす時間が増えたため、バークシャーの株主総会で株主に配布されたというタイトルの本を読了しましたので、ご紹介します。これはバリュー投資家必読だと思います。

概要

バリュー投資スタイルの大家ハワード・マークスによる、投資マニュアルではなく、投資哲学を説いた骨太な著作。ウォーレン・バフェットやチャーリー・マンガーが絶賛するだけあって、バリュー投資派にとって受け入れやすく、勉強になる本です。

ところどころでバフェットのコメントも取り上げられていて、バフェットファンにもたまらない内容になっています。他方で、今をときめくGAFAMに積極投資しているようなグロース投資派にはハマらないと思います。

コロナショックにより弱気相場に入った今こそ、弱気相場とそこからの反発に強い傾向のあるバリュー投資が光輝くときですので、オススメできます。

なお、グロース投資とバリュー投資の投資スタイルそのものに優劣はありません。市場では継続して高いパフォーマンスを上げ続けた投資家が一番偉いからです。両者はあくまでもリスク選好の程度により別れるものです。

特に役に立った投資哲学

投資歴5年程度のひめにとって特に有用と感じた投資哲学5つについて、自分の解釈も交えて3つのポイントにまとめると、以下のとおりです。

  • 経済的な濠のある優良銘柄であれば、いつ買ってもいいわけじゃない。本質的な価値を下回る価格で買えるかどうかが決定的に重要(4 価格と価値の関係性に目を向ける)。優良銘柄だからといって高い価格で買うことはリターンを低くするばかりかリスクをも生み出す(6 リスクを認識する)。このため、投資家はひたすら優良銘柄を買い集めればいいというわけではなく、投資候補先リストを作成し、相対比較で買うべき(12 掘り出し物を見つける)。
  • 高いリターンばかりに注目が集まるが、それが高いリスクをとって得たものであれば、それはバクチでたまたま成功したのと同じ。低いリスクでそこそこのリターンを上げ続ける方が投資家として優れている(7 リスクをコントロールする)。
  • 先々の市場環境を正確に予測し続けることのできるエコノミストがいないことからわかるように、投資にはコントロールできない要素が多い。投資は敗者のゲームであり、大きな失敗をしないことが重要(17 ディフェンシブに投資する)。

まあ、この本質的な価値を把握するというのが一番難しいんですけどね。だからこそ、本書でも述べられていますが、市場参加者の心理が悲観に傾き過ぎたときに逆張りするのが必勝パターンの一つです。

今後の投資チャンス

読み終わったときに思った疑問はこんな名著が広まったら、みんなの投資行動がリスクコントロールされた規律を持ったものになり、バリュー投資派が得意とする逆張りのチャンスが生まれなくなるのではないかということです。例えば、コロナショック前まで最長の強気相場が続いたのは、リーマンショックの教訓が刻まれていることも一因だと思います。

しかし、心配は不要です。

みんなが一方行に走っているときに自分だけ反対に向かっているのは居心地が悪い。具体的には、今のテック相場がまさにそうで、ここに資金を振り向けていないと、市場平均から劣後してしまうから買うなんていうのが典型です。つまり、過熱する資産クラスはその時々で違いがありこそすれ、人間の心理に基づくこうした現象(バブルの発生と崩壊)はそうそう変わらないということです。

その証拠に、市場参加者がFRBや政府による政策対応に万能感を感じているからか、市場全体としてPERの分母に当たるEARNINGSがどんどん低下しているにも拘らず、株価が3/23日以降急上昇しています。この結果、既にPERが20倍を超え、歴史的にみて割高といえる水準となっています。

ひめのポジションは、3/23日の一番底を挟んで、昨年末から1.8倍に膨らみました。次に、二番底があれば、そうしたスタンスで積極的に拾いたいと思います。

ひめ

これを読むと、米株クラスタのポジショニングにつき、今までと違った景色が見えるでしょう。

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