【連続増配株の称号を完全整理】二年連続増配すれば連続増配株だけど結局何年から買い?

米株投資家のひめです。

2年連続で増配すれば、定義により一応連続増配株となりますが、そんなのしょぼい。じゃあ、何年連続増配していれば買いなのでしょうか?
もっと言うと、連続増配のしっかりした実績ありと評価してよいのでしょうか?

米国連続増配株に与えられる称号

米国には、一定の年数以上連続して増配した株に与えられる称号があります。その称号は、連続増配年数やS&P 500採用銘柄か否かによって、使い分けがされていますが、以下のとおりスッキリ整理できます。

  • Dividend Kings:50年以上連続増配。S&P 500採用銘柄限定。
  • Dividend Aristocrats:25年以上連続増配。S&P 500採用銘柄限定。Indexあり。
  • Dividend Champions:25年以上連続増配。S&P 500採用銘柄に限らず、中小型株を含む。
  • Dividend Achievers:10年以上連続増配。S&P 500採用銘柄に限らず、中小型株を含む。Indexあり。
  • Dividend Contenders:10年以上25年未満連続増配。
  • Dividend Challengers:5年以上10年未満連続増配。

初見だと、称号間で包含関係があるのがわかりづらいですね。まず、ChampionsはAristocratsを含む概念です。AristocratsはS&P 500採用の大型株のみで構成される一方、Championsはこれに加え中小型株も入っています。また、このなかでは、Achieversが一番広く、Kings、Aristocrats、Championsを含む概念です。

一つの目安

それは10年だと考えています。根拠は景気サイクル。マーケットは諸行無常の世界です。永遠に続く強気相場はなく、いつかは弱気相場入り(直近高値から株価が2割以上下落)します。景気がいいときに増配ができるのはある意味当たり前です。景気が悪くなったときに増配が維持できるか、真価が問われます

投資家からすれば、景気が悪く、給与・賞与に下押しプレッシャーがかかるときの増配ほど有難いものはありません。逆に言うと、すぐ減配してしまうような銘柄は頼りにならず、ポンコツ株といっていいでしょう。10年をみておけば、景気サイクル的に弱気相場(=景気の悪い)時期も含まれます。すなわち、10年以上連続して増配している株は時の試練に耐えた銘柄であるということです。このすごさはイチローの10年連続200本安打記録に匹敵するものです。

ちなみに、現在の強気相場はリーマンショック後の2009年3月9日から始まっているので既に10年を超えています(汗)。現在は史上最長の強気相場になっていますので、直近では、11年~くらいみておけば大丈夫でしょう。その前の最長記録は、1999年10月~2000年3月で10年未満です。

ひめ株の連続増配年数

一覧は以下のとおりです。

18銘柄中11銘柄(ウエイト:57.5%)が10年以上連続増配銘柄(Achievers)です。このうち、8銘柄(同41.7%)が25年以上連続増配銘柄(Aristocrats)、さらにこのうち、2銘柄(同16.5%)が50年以上連続増配銘柄(Kings)です。

Achievers以外をみると、ZUOはおいといて、CVSは連続増配株を選好している身としてはイケてませんが、AAPLなんかは配当性向も低く、iPhone依存から脱却し、徐々にiTunes Store、App Store、Apple Pay等のサービスで安定して収益をあげられるようになってきていますので、連続増配記録を伸ばしてくれるんじゃないでしょうか

逆に金融系の株価は景気に敏感に反応しますので、AXP、WFCはあまり期待していません。あまりに安かったから購入しています(完全バリュー投資)。

あなたの手持ちの銘柄の連続増配年数は何年ですか?

(´-`).。oO(株って遊戯王系のカードゲームみたいで楽しくないですか?ひめはどの銘柄を手持ちカードに揃えてマーケットに挑むか考えるだけでワクワクします。

関連記事です。

連続増配株の銘柄選択にあたって、DPR(配当性向)の確認が重要であることを紹介しました。例えば、連続増配年数が50年を超えていて実績があっても、配当性向が90%を超えていて、配当の原資となる利益の伸びが見込めない場合、ひめは買いません。

配当重視の投資家はDPR(配当性向)を確認してポンコツ株を避けよ!

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